(C)三浦しをん/集英社 (C)2017「光」製作委員会
東京の離島、美浜島。記録的な暑さが続くその島で暮らす中学生の信之は、信之を慕う年下の輔は、父親から激しい虐待を受けている。同級生は、幼馴染で美しい恋人の美花ただひとりだ。ある夜、美花と待ち合わせた信之は、島の外部からやってきた者に、美花が犯されている姿を見てしまう。美花を救う為に、信之は取り返しのつかない罪を犯す。 そして次の日、理不尽で容赦のない自然の圧倒的な力、津波が島に襲いかかり、全てを消滅させる。生き残ったのは、信之のほかには美花と輔とろくでもない大人たちだけだった。 それから二十五年。妻と、一人娘とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかし、やがて、封じ込めていた過去の真相が明らかになっていく。 秘密を握る輔は、記憶の中の信之を取り戻すため、信之と美花を脅し始める、信之は美花を守ろうとするが―。

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