霧子の運命

(C)1962 松竹
松本霧子は妾の子として生まれ、継母や祖父、義妹たちに疎まれていた。性格がひねくれた霧子は、学校でも先生や生徒にいじめられた。中学を卒業した霧子は温泉旅館の女中を経て、東京のバーで働くことになった。一年前から店に通うようになった宇佐見という男が、人を殺して金を奪ったと霧子のアパートに逃げ込んできた。宇佐見と一緒に死ぬことを決意した霧子は、石廊崎を自殺場所に決め、先に宇佐見を下田へ行かせた。自分は金を都合するため故郷へ帰るが、すでに村では霧子が殺人犯の情婦だという噂が立っていた。村人たちは村の名誉を汚した霧子を、自分たちの手で捕らえようと山狩りを始める。

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