二ツ星の料理人

(C)2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
「俺は復活した、三ツ星を狙う」── 死んだと噂されていた伝説のシェフ、アダムが、3年ぶりに表舞台に現れる。かつてパリの一流フレンチレストランでミシュランの二ツ星を獲得したが、私生活で問題ばかり起こした末に突然姿を消したのだ。給仕長を務めていたオーナーの息子のトニーは店を閉め、今ではここロンドンで父が所有するホテルのレストランを切り盛りしている。散々迷惑をかけたトニーにアダムは悪びれもせず、彼の店でシェフをやらせろと迫るのだった。 怒ったトニーにホテルから追い出されたアダムは、過去に関係のあったレストラン評論家のシモーネに、ある作戦を持ち掛ける。店にやって来たシモーネを見て、慌てるトニー。彼女は容赦ない批評で店を潰すことで有名なのだ。料理を味見して、「終わった」と絶望するトニーの前に、再び登場するアダム。トニーに選択の余地はなかった。アダムの料理を一口、うっとりした表情を浮かべるシモーネを見たトニーは、思わず誇らしげに「彼は石だって料理にできる」と部下に囁く。 諸悪の根源の酒も女も断ち、世界一のレストランを作って三ツ星をとると宣言するアダムに心を決めるトニー。新規オープンに当たって、トニー親子はアダムに条件を出す。毎週金曜日にトニーの掛かり付けの医師を訪ね、ドラッグとアルコールに手を出していないか検査を受けるのだ。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP