九ちゃんの大当りさかさま仁義

東北のある田舎町のチンピラ三吉は、東京の空気吸わなきゃハクがつかねえと弟分の久を無理やり引っぱって豚のひしめく貨車に乗り込んだ。久の手にはトランシーバーが握られ、東京で立派な歌手になってくるからと恋人まゆみと別れを惜しむのだった。憧れの東京に着いた三吉は早速ヤクザ渡世で身を立てようと陣場組を訪れたが、あっさり門前払い。その上、米田という老刑事に説教され、奮起した二人は屋台の焼芋屋を開業した。だが、常連になった夜の蝶の中でも清潔な感じの陽子が久だけに親切にしたことから二人は大喧嘩になった。翌朝、アパートを飛び出してしまった三吉と人違いされた久は、陣場組の子分たちに事務所へ連行され、近く出所してくる大親分・吉良の復讐の身代りとして、シマを預けられる羽目になった。

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