インポート、エクスポート

(C)Ulrich Seidl Film Produktion GmbH . Vienna 2007
ウクライナに暮らす若いシングルマザーの看護師オルガは、人生に今以上のものを求めていた。この町から、この国から出てゆきたいと考えた彼女は、オーストリアへ行くことにする。そしてこの西欧の国で、家政婦の仕事を見つけては失い、高齢者医療の病院で清掃婦の職にたどりつく。 一方オーストリアでは、若い男ポールがやっとありついた警備員の仕事をあっさり解雇される。友人知人にさらに義父と、そこら中に借金のあるポールを、義父は仕事でウクライナへと連れ出す。 ヨーロッパの東側、底なしの貧困が日常の国から抜け出してきたオルガ。そして西側、失業が貧困ではなく無能とされる国からやって来たポール。仕事や自分の存在意義、そして新しい生活を求めてそれぞれの故郷を離れた二人は、自分を信じ、人生の意味を見つけようと格闘する。

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