あかぼし
東京郊外のベッドタウンに暮らす園部佳子と小学5年生の息子・保。夫は半年前に蒸発し、不安定な精神状態で暮らして佳子は、ある日“しるべの星”と名乗る新興宗教に衝動的に入信してしまう。教団に居場所を見つけ、心のバランスを取り戻していく佳子。しかし、学校で宗教活動がばれた保には、熾烈なイジメが始まる。そんな中、ある出来事により、佳子の心の平安は再び大きく崩れ去る。それでも、本能のように母に寄り添い続ける保。しかし、教団で出会った同じ境遇の少女から共に家出しようと誘われ、保の心も大きく揺さぶられる。母と子の絆は、次第に音をたてて軋み始めていく…。