昨日と明日の間

(C)1954 松竹
別府航路の船の中で、白戸魁太郎は自殺を計った美貌の人妻彩田萄子と知り合った。白戸には弾正れい子という鉄火肌の女があり、萄子の夫周平は関西の著名な実業家で、白戸は計画中の民間航空会社の出資者に此の人物を選んでいた。萄子は金と仕事以外目のない夫に嫌悪の情を抱き、八年来の恋人四宮乙彦を想っていた。しかし四宮は近々山谷まゆみと結婚する筈だった。

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