のんちゃんのり弁

永井小巻は、東京下町育ちの31歳主婦。ある日、亭主に離婚届をつきつけて、娘のんちゃんと一緒に実家の京島に出戻った。仕事を探しはじめるが、キャリアもなく、社会常識もないので次々に断られてしまう。貯金も底をつき、生活は苦しくなるばかり。ところが、娘のために作ったのり弁が幼稚園で大評判になり、“安くて美味しい最高のお弁当屋を開く”ことを決意するのだった。そして、小料理屋“ととや”の主人・戸谷さんに、自分を弟子にして欲しいと懇願するのだった。食品衛生責任者免許も取得し、目標に向かって奮闘する小巻だったが、お金がない。そこで、戸谷さんがお昼だけ“ととや”を貸してもいい、と申し出たり、さらには、初恋の同級生の建夫が「一緒にお弁当屋をやらないか」とプロポーズしたりと話は急展開していく。そんな中で、のんちゃんがいなくなったと幼稚園から連絡が入り大騒動に発展するのだった。