もしも昨日が選べたら

建築士のマイケル･ニューマンは、いつも時間に追われている。美しい妻ドナと2人の子供たちがいるが、仕事優先でいつも家族を顧みない生活を送ってきた。自宅でどのリモコンがTV用なのかも分からなくなる始末。そこで、全ての電化製品に使えるリモコンを探すのだった。店の怪し気な従業員モーティから、「人生さえも変えてしまう」というリモコンを購入。そのリモコンは、ペットの吠える声を消したり、ドナの小言を早送りすることもできる、不思議なパワーがあった。電化製品だけでなく、自分の回りの全てのものを操ることができるのだ。家族との食事会や夫婦生活、交通渋滞など生活の様々な場面を早送り。ある日、モーティの店に行った彼は、自分の過去や未来へもそのリモコンで行ける事を知らされる。やがて、自分の人生までもコントロールできると信じるようになった。彼はリモコンを使って、幸せへと向いはじめた。しかし、今まで早送りしてきた事柄をリモコンが記憶していて、マイケルが早送りしてきたことを自動的に勝手に省略してしまうのだった。リモコンにコントロールされているのは、今や彼の方だった。そして、そのまま未来へと時間旅行がはじまった。