明日の記憶

(C)2006「明日の記憶」製作委員会
佐伯雅行は50才。広告代理店に勤めるサラリーマン。平凡ではあるが、幸せな生活を送っていた。そんな彼に突然、若年性アルツハイマー病が襲いかかった。その日から、こぼれ落ちる記憶を必死に繋ぎ止めようとあらゆる事柄をメモに取り、闘病生活に入るのだった。仕事仲間の顔や、取引先の場所が思い出せない。知っているはずの街が、見知らぬ風景に変わっていく。佐伯の妻は、共に病と闘い、最後まで妻であり続けようと決心するのだった。「お前は平気なのか?俺が俺じゃなくなってしまっても」。一緒に積み重ねてきた人生をいつか忘れてしまうのだ。「私がいます。私が、ずっと、そばにいます。」彼女は静かに答える。そして、幾度もの夏が訪れた。

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