ダンシング･ハバナ

18歳のケイティは、家族と共にキューバのハバナヘやって来た。父親がフォード社の重役になり、転勤となったのだ。高級ホテルのザ･オセアナに住み、メイドに囲まれ、プールサイドで日光浴を楽しむ。そんなゴージャスな暮らし。ケイティは、社交的な妹のスージーと違い、名門女子大をめざす優等生のケイティは、他のティーンエイジャーとはなじめないでいた。そんなある日、学校からの帰宅途中、道に迷ったケイティは、街角で見かけた光景に驚いてしまう。キューバ音楽にあわせ、地元の人々が自由気ままに踊っているのだった。そのダンサーの輪の中には、彼女が滞在するホテルでウェイターをするハビエルもいた。ハビエルは、そんな彼女を地元のナイトクラブに誘う。しかし、父の上司の息子ジェームズとカントリー･クラブのパーティに出かける約束をしてしまっていた。カントリー･クラブのパーティでは、他のティーンエイジャーたちから好奇と嫉妬の入り交じった視線を浴びせられるのだった。自分も大胆になれることを見せようと、ジェームズを連れて、ハビエルが言っていた地元のクラブ、ラ･ロザ･ネグラヘ。ハビエルに誘われるままフロアで踊り、キューバ･ダンスを肌で感じるのだった。ハビエルの夢は、家族と共にアメリカヘ移住すること。ケイティは、優勝賞金5千ドルのダンス･コンテスト出場の話をハビエルに持ちかける。社交ダンスの基本を身につけているケイティと、キューバ･ダンスの素晴らしい踊り手であるハビエルは、優勝を目指し猛特訓を始める。