carmen.カルメン

どんな男も彼女の魅力の前には無抵抗になってしまう。手練手管兼ね備えたカルメンは、ある日タバコ工場でおこったトラブルから逃れるために、一軍曹であったホセを誘惑し、牢獄へ入れられる寸前に逃亡してしまう。ホセはそれ以来、強烈な印象を残したカルメンを忘れることが出来ず、彼女がはじめに投げてよこしたアカシアの花をずっと胸のポケットに入れていた。そしてある日、ホセは再びカルメンとめぐりあい、彼女の言うがままに一夜をともにする。束縛が何より嫌いなカルメン。自由な女カルメンを愛するあまり、ホセは軍隊の上司を刺し殺し、カルメンとともに国から国へと裏の社会を歩くお尋ね者となり、ついには山賊へ身を落としてしまう。強奪、詐欺、そして殺人さえが生活の一部となることにも慣れてしまったホセ。だが、カルメンがスペインきっての人気闘牛士へ心変わりをする。ホセはそれを知り、彼女をさらう。自分だけを愛さないのならば死を与える、と教会でナイフを手に詰め寄る。「愛していないのに愛していると言うことは出来ない、殺すなら殺せばいい!」 と燃える瞳でカルメンはホセを見据えるのだった。
公開日
2004年3月6日(土)
監督
ヴィセンテ・アランダ
脚本
ホアキン・ホルダ ヴィセンテ・アランダ
撮影
パコ・フェメニア
音楽
ホセ・ニエト
出演
パス・ヴェガ レオナルド・スバラグリア アントニオ・デチェント
製作年
2003
製作国
スペイン=英=伊
上映時間
118
INTRODUCTION
オペラ組曲、映画、オペラ、舞台、バレエ、フィギュア・スケート・・・。カルメンは1847年に出版されて以来、様々な芸術的手法にて表現され続けてきた。フランス人作家プロスペル・メリメ(1803-1870)が、実際にスペインで起こったセンセーショナルな男女の事件を新聞で読み、インスピレーションを得て書き起こしたという。男を破滅させる女カルメンと、まじめな美青年ホセとの悲しくも情熱的なラブストーリーだ。本作は、赤いバラ、ジプシー、フラメンコといったイメージや、ビゼーの演出したオペラでもなく、ゴダールの『カルメンという名の女』(83)やサウラの『カルメン』(83)のようにそのテーマ性だけを求めたのではない。この21世紀に新しく登場した『carmen.カルメン』は、原作に忠実に、さらに19世紀スペインの背景や思想的要素をふんだんに盛り込んでいる。そして、単なる男を狂わせる妖婦を描いた「悪女物語」というだけには終わらない。リアリティのあるドラマであると同時に、観るものを楽しませる一級のエンタテインメント作品として新しく登場したのだ。
STORY
どんな男も彼女の魅力の前には無抵抗になってしまう。手練手管兼ね備えたカルメンは、ある日タバコ工場でおこったトラブルから逃れるために、一軍曹であったホセを誘惑し、牢獄へ入れられる寸前に逃亡してしまう。ホセはそれ以来、強烈な印象を残したカルメンを忘れることが出来ず、彼女がはじめに投げてよこしたアカシアの花をずっと胸のポケットに入れていた。そしてある日、ホセは再びカルメンとめぐりあい、彼女の言うがままに一夜をともにする。束縛が何より嫌いなカルメン。自由な女カルメンを愛するあまり、ホセは軍隊の上司を刺し殺し、カルメンとともに国から国へと裏の社会を歩くお尋ね者となり、ついには山賊へ身を落としてしまう。強奪、詐欺、そして殺人さえが生活の一部となることにも慣れてしまったホセ。だが、カルメンがスペインきっての人気闘牛士へ心変わりをする。ホセはそれを知り、彼女をさらう。自分だけを愛さないのならば死を与える、と教会でナイフを手に詰め寄る。「愛していないのに愛していると言うことは出来ない、殺すなら殺せばいい!」 と燃える瞳でカルメンはホセを見据えるのだった。
CASTING
●バス・ヴェガ 1976年生まれ。スペイン・セビリア出身。女優としてのキャリアをテレビシリーズ『Companions』と『7 Lives』でスタートした。ペドロ・オレア監督の『Beyond The Garden』、マテオ・ヒル監督の『パズル』で映画へ進出。2001年、フリオ・メデム監督の「ルシアとSEX」[f]でゴヤ賞の最優秀新人女優賞にノミネート。2002年度ショパール賞を受賞。『Mine Alone』『トーク・トゥ・ハー』『The Other Side of the Bed』『NOVO/ノボ』に出演。 ●レオナルド・スパラグリア 1970年生まれ。アルゼンチン出身。マルセロ・ピネイロ監督の『Wild Tango』で注目され、『Wild Horses』でスペインにも名を馳せた。ゴヤ賞の最優秀スペイン語外国作品賞を獲得した『Burnt Money』でゴ人気と名声を得た。『10億分の1の男』でゴヤ賞の最優秀新人男優賞を受賞した。 ●ジェイ・ベネディクト 1951年生まれ。カリフォルニア出身。1977年の『スター・ウォーズ』に出演し、以来40本以上のテレビ・映画への出演したキャリアを持つ。主な出演作は、『ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど』(79)、『ダブル・チーム』(79)、『エイリアン』(86)、『宮廷料理人ヴァテール』(00)など。
配給会社
クレストインターナショナル

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