陰陽師Ⅱ

(C)2003「陰陽師II」製作委員会/東北新社・TBS・電通・角川書店・東宝・MBS
平安時代、京の都では夜になると鬼が出現して、身分の貴い者たちを襲うという怪現象が起こっていた。その鬼は日蝕があった日以来出没し、4人が襲われた。それも一人目が肩、二人目が鼻、三人目が口、四人目の神官に至っては足を喰われているという猟奇的なものであった。源博雅(伊藤英明)は、右大臣・藤原安麻呂(伊武雅刀)から、その娘のことで依頼を受け、陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)を訪ねる。安麻呂の娘は、類まれな美貌を持ちながら男装に身を包み、弓を扱わせれば右にでるものはいないことから「鬼も恐るる男姫(おのこひめ)」と呼ばれる日美子(深田恭子)だ。その日美子がその日隠れの起きた日以来、夜な夜な覚えなく夢遊病のように彷徨い歩くというのだ。都を騒がす鬼と娘に何か関連があるのではと安麻呂は心配する。晴明は安麻呂が日美子についてどうも何かを隠していることを悟っていた。そんな時、源博雅は鬼が出没するといわれる夜道の帰りに、琵琶を美しく奏でる若者・須佐(市原隼人)と出会う。清らかで切ない調べに感動し、意気投合する。同じ頃、都にはどんな傷や病もたちどころに治すことから、神と崇あられる術師・幻角(中井貴一)が現れていた。平安の都は貴族たちの宴が毎夜行われる影で、悪政や貧困に苦しむ民たちのあえぐ声があった。民衆は、身分の分け隔てなく病を癒す幻角を本当の神のごとく敬った。そこに幻角の噂を聞きつけた貴族達がいた。権力を握ろうとする藤原一族や、安倍晴明のことを心よく思わない彼らは、謎の男・幻角を担いで晴明に対抗し鬼退治をしようと画策する。果たして「鬼」の正体とは?安麻呂が隠す事実とは?幻角とは一体何者なのか?
公開日
2003年10月4日(土)
監督
滝田洋二郎
脚本
江良至 夢枕獏 滝田洋二郎
撮影
浜田毅
音楽
梅林茂
出演
野村萬斎 伊藤英明 中井貴一 深田恭子 市原隼人 古手川祐子 伊武雅刀 今井絵理子 鈴木ヒロミツ 山田辰夫 螢雪次朗 五代高之 城戸裕次 斎藤歩 広岡由里子 能世あんな 横山一敏
製作年
2003
製作国
日本
上映時間
115
INTRODUCTION
待ちに待った続編が完成。前作は2001年10月に公開され、観客動員220万人・興行収入32億円を記録。その年の邦画部門の興行成績ランキングの1位を獲得した大ヒット作だ。本作はその続編として、2年の歳月を経てオリジナルスタッフ&キャストで製作された。前作のヒットで、「陰陽師」ブームが沸き起こり、「安倍晴明」は時代を超えた新しい形のヒーローとして登場。また、あらゆるジャンルで「陰陽師」関連ビジネスが出現した。映画『陰陽師』の一連のブームは、その熱を冷ますことなく今に続いている。特に、夢枕獏の「陰陽師」シリーズ(文藝春秋刊)は、前回の公開から100万部超の売り上げを伸ばし累計360万部を突破、岡野玲子の原作コミック版(白泉社刊)は11巻540万部の大ヒットセールス(8月末現在)。また、あらゆる関連本が刊行され「陰陽師」コーナーとしてのカテゴリーが確立し、書店を賑わせている。陰陽道がおみくじや風水のオリジナルとしての位置付けから一般生活の常識として定着してしまったと言えるのだ。さて、本作では、さらにパワーアップして、「陰陽師・安倍晴明」が活躍する。撮影は「壬生義士伝」「大河の一滴」の浜田毅、照明は「秘密」の長田達也、美出は「サトラレ」の部谷京子、録音は「ホワイトアイト」の小野寺修そして音楽には「不夜城」の梅林茂といった滝田監督スタッフが再結集している。
STORY
平安時代、京の都では夜になると鬼が出現して、身分の貴い者たちを襲うという怪現象が起こっていた。その鬼は日蝕があった日以来出没し、4人が襲われた。それも一人目が肩、二人目が鼻、三人目が口、四人目の神官に至っては足を喰われているという猟奇的なものであった。源博雅(伊藤英明)は、右大臣・藤原安麻呂(伊武雅刀)から、その娘のことで依頼を受け、陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)を訪ねる。安麻呂の娘は、類まれな美貌を持ちながら男装に身を包み、弓を扱わせれば右にでるものはいないことから「鬼も恐るる男姫(おのこひめ)」と呼ばれる日美子(深田恭子)だ。その日美子がその日隠れの起きた日以来、夜な夜な覚えなく夢遊病のように彷徨い歩くというのだ。都を騒がす鬼と娘に何か関連があるのではと安麻呂は心配する。晴明は安麻呂が日美子についてどうも何かを隠していることを悟っていた。そんな時、源博雅は鬼が出没するといわれる夜道の帰りに、琵琶を美しく奏でる若者・須佐(市原隼人)と出会う。清らかで切ない調べに感動し、意気投合する。同じ頃、都にはどんな傷や病もたちどころに治すことから、神と崇あられる術師・幻角(中井貴一)が現れていた。平安の都は貴族たちの宴が毎夜行われる影で、悪政や貧困に苦しむ民たちのあえぐ声があった。民衆は、身分の分け隔てなく病を癒す幻角を本当の神のごとく敬った。そこに幻角の噂を聞きつけた貴族達がいた。権力を握ろうとする藤原一族や、安倍晴明のことを心よく思わない彼らは、謎の男・幻角を担いで晴明に対抗し鬼退治をしようと画策する。果たして「鬼」の正体とは?安麻呂が隠す事実とは?幻角とは一体何者なのか?
CASTING
●野村萬斎(安倍晴明) 1966年4月5日生まれ。東京都出身。70年、3才の時に「靱猿」で初舞台を踏む。94年、「萬斎」を襲名。同年NHK大河ドラマ「華の乱」に出演。映画出演は、黒澤明監督の「乱」(85)、「陰陽師」シリーズ。 ●伊藤英明(源博雅) 1975年8月3日生まれ。岐阜県出身。主な出演作は「秘密」(99)、「Blister」(00)、「クロスファイア」(00)、「LOVE SONG」(01)、「陰陽師」(01)、「海猿」(04)など。 ●今井絵理子(蜜虫) 1983年9月22日生まれ。沖縄県出身。主な出演作は「アンドロメディア」(98)、「ドリーム・メーカー」(99)、「陰陽師」(01) ●中井貴一(幻角) 1961年9月18日生まれ。東京都出身。81年「連合艦隊」で映画デビュー。主な出演作は「四十七人の刺客」(94)、「梟の城」(99)、「日本の黒い夏」(01)、「壬生義士伝」(03)など。 ●深田恭子(日美子) 1982年11月2日生まれ。東京都出身。主な出演作は「リング2」(99)、「死者の学園祭」(00)、「Dolls」(02)、「阿修羅のごとく」(03)など。 ●古手川祐子(月黄泉) 大分県出身。76年「星と嵐」で映画デビュー。主な出演作は「ひめゆりの塔」(81)、「細雪」(83)、「花の降る午後」(89)、「四十七人の刺客」(94)など。 ●市原隼人(須佐) 1987年2月6日生まれ。神奈川県出身。主な出演作は「リリイ・シュシュのすべて」(01)、「T.R.Y」(03)、「黄泉がえり」(03)、「偶然にも最悪な少年」(03)など。
配給会社
東宝

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