傷だらけの人生

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大正末期、大阪天満にある大聖寺一家では、二代目中部伊之助の初七日に一家三代目を決めるべく、一家内、親戚関係者等が一同に集っていた。その中には、扇山一家大島組親分大島清治、それに大聖寺一家三橋組親分三橋鉄男の姿もあった。阿部野の扇山一家と天満の大聖寺一家、そして生駒の堂本一家は、まわり兄弟の間柄にあったが、後目をめぐって大聖寺一家が二つに割れ、扇山、堂本一家にもその余波が波及した。大聖寺一家の三代目は、遺言により代貸の半田謙三と一家内で決定したが、分家を仕切る三橋だけがこれに反対していた。

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