大いなる完(ぼんの)

昭和初期、貧しい小作人の息子として生まれた完は地主の娘・高子に惚れ抜き、ついに犯してしまう。だが、完は彼女に“俺の嫁はお前しかおらん“と言い放ち、生まれついての金持ちには負けたくないと彼女の兄・新太郎にライバル宣言する。やがて第二次大戦が勃発、完はその中で地主にまで成り上がるが、それを小作人に分け与えてしまう。そんな彼の言動に惚れた博徒・滝川らに支えられ、完は新太郎を追って政治の世界に飛び込んでいく……。

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