平成最後のちゃんばら時代劇完成!高良健吾、多部未華子の「命をかけて守りたいもの」とは?

©「多十郎殉愛記」製作委員会
3月26日(火)

菅原文太『木枯らし紋次郎』シリーズ、『まむしの兄弟』シリーズ、『真田幸村の謀略』(1979年)など、50年以上に渡り数々の娯楽大作を世に送り出してきた中島貞夫監督の20年ぶりの長編時代劇で高良健吾主演作『多十郎殉愛記』の完成を記念して、高良健吾、多部未華子、木村了、永瀬正敏、寺島進ら豪華キャストと日本映画界のレジェンド中島貞夫監督が登壇し、記者会見と舞台挨拶が行われた。

本作が平成最後の“ちゃんばら”時代劇ということで、高良は光沢のある白色の着物、多部は白地に桜柄の着物など、登壇者全員が和装で登場。しかもレッドカーペットならぬ桜をイメージした“桜カーペット”を歩き、桜が活けられたステージで会見が行われ、春らしく華やかな雰囲気の会見となった。「30代最初の作品が中島監督の作品で始められて幸せに思います」と高良の挨拶から始まり、多部は大勢集まったマスコミを前に「こんなに注目されている作品に紅一点、参加できて嬉しいです」と喜びを語った。

MCからの質問で、20年ぶりの長編映画で“ちゃんばら”を選んだ理由を問われた中島監督は「京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい。時代劇をやるなら本格的な“ちゃんばら”をやらないといけないという気持ちで、全身全霊で撮りました。ちゃんばら”は単にアクションではなくてドラマがある、そのドラマとしての“ちゃんばら”を撮りたいと思い、今回撮りました」と本作に懸けた想いを熱く語った。

舞台挨拶では、おとよと数馬を守るために多十郎が封印していた刀を抜き、命がけで守るという映画の内容にちなみ、登壇者が「わたしが命をかけて守りたいもの」を発表。高良は【睡眠時間】と答え「10代、20代の頃は睡眠時間を削って遊ぶという人がいるけれど、僕は遊ぶ時間を削って眠りたいタイプです。今日も朝が早かったので夜11時には寝ました」と語り、寺島から「早いね!」とツッコまれる一場面も。多部は【ひみつ】と答え「自分はなんでも正直に伝えてしまう人なので、秘密は特に…あれ?秘密はないですね(笑)。人からの秘密は必ず守ります!」と、多部の回答に会場に笑いが巻き起こった。中島監督は【わが生命】と答え、「命が一番大切です。だから生きるか死ぬかの“ちゃんばら”にはドラマがある。なんの為に命を懸けるのか、そういう事を伝えるために今回みたいな“ちゃんばら”映画を撮りました」と質問を締めくくった。

最後に高良が「多十郎の一振りというのは、大切な人を逃がすため、敵を蹴散らすため、一振り一振りに意味がある。そのすべての意味を中島監督に教わりました。“ちゃんばら”や時代劇はある一定の限られた世代しか観ないものと思われているかもしれませんが、この映画は幅広い世代に楽しんでいただけると思いますし、もっと多くの人に観てほしいとおもいます。監督が先ほど『くたばる前にもう一本』と仰っていましたが、もう一本、二本とこれからもたくさん撮って欲しいとおもいます。その為には多くの人に観てもらわないといけません。渋くてかっこいいので、今日ご覧になる方にはとにかく楽しんでいっていただきたいです!」と観客へのメッセージを送り、会場からの盛大な拍手を受けつつイベントは大盛況の内に終了した。

4月12日(金)より全国ロードショー

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