70年代ニューヨークが舞台!オードリー・ヘップバーンを思い描いて作られた レトロかわいいファッションやヘアスタイルにも注目!!

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2月12日(火)

バリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』。第91回アカデミー賞ノミネーションにおいて、脚色、助演女優、作曲の3部門に見事ノミネートもされている本作は、70年代ニューヨークのハーレム、イーストヴィレッジ、そしてウエストヴィレッジが舞台の物語となる。

ジェンキンス監督の前作『ムーンライト』(16)や、昨年10月に公開されて日本でも話題になった『アンダー・ザ・シルバーレイク』(18)などの衣装も手がけたキャロライン・エスリン=シェイファーは、撮影の準備として各キャラクターのイメージボードを作り、彼が脚本に描いたキャラクター像の可視化を計ったという。

今作では、衣装がキャラクターの姿を伝えるのに大きな役割を果たすと考えていた彼女は、劇中の衣装を仕上げるにあたり「60年代後半~70年代初頭の雰囲気を掴むのにゴードン・パークス、ジャック・ガラファロー、ポール・フスコといった写真家の作品が役立った。」と説明する。衣装やメイクを担当するチーム全員でイメージを共有し、キャラクターが生きる環境や性格など、ボールドウィンの原作に描かれた情報なども元にしながら徹底的に考察。その人物像にあったスタイルを、シチュエーションによっても変えている。

キキ・レイン演じるヒロインのティッシュは、普段はカールされた髪をひとつにまとめ、少しワイルドな印象も与える美しさだが、デパートの香水売り場でのお仕事スタイルは、洗練された上品なルックに。美しい女性像の代表格であり、’70年代に生きるティッシュも間違いなく憧れていたであろう『ティファニーで朝食を』(61)のオードリー・ヘップバーンを参考にしたという。さらに、原作に描かれている通り、ティッシュはデパートで唯一の黒人女性という設定。今よりもっと差別や偏見が強かった時代、経済的な事情から「きっとティッシュは、通勤にはお気に入りのドレスをローテーションして着回しているだろう」ということまで考えを巡らせながら衣装やヘアスタイル、メイクを完成させていったという。純真なキャラクター像を思わせる白のケープを淡い水色や黄色の服に羽織ったデートスタイルも、とても可愛らしく印象的だ。

その他、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされているレジーナ・キング演じる、ティッシュの母シャロンがプエルトリコを訪れる時は、眩しい南米の日差しに映える鮮やかな緑色を基調とした衣装が採用されている。また、ティッシュの恋人ファニーの家族は仕立ての良さそうなジャケットやワンピースを身にまとい、比較的リッチな“ハイクラス”に属すことが見て取れる。

細部にわたり、原作に敬意を払ってこだわり抜かれた衣装やヘアメイクは、前作『ムーンライト』からより進化した映像美とスケールアップした世界観を作り出すのに欠かせない、重要な役割を担っている。

2月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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作品紹介

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