『his』宮沢氷魚、役作りの参考にしたのは『ブエノスアイレス』と『ブロークバック・マウンテン』!

(C)2020映画「his」製作委員会
11月27日(水)

『愛がなんだ』のヒットが記憶に新しい、今泉力哉監督最新作『his』は男性ふたりの恋愛と「好きだけではどうしようもない」“その先”の物語。同性の二人が子供を持ち、家族として世間とどう向き合い、生きていくのか、彼らを待ち受ける社会との関わり方や偏見、差別、優しい眼差しが描かれている。

映画初主演をつとめる宮沢氷魚は海外と日本におけるLGBTQをとりまく環境の違いを目の当たりにしたことが、出演のきっかけになったと語る。「幼稚園から高校までインターナショナル・スクールに行って通っていて、男子校で先輩にも後輩にもゲイやバイセクシャルの人が当たり前にいましたし、アメリカにいたときもみんなオープンに公表していました。でもいざ日本の社会に出てみたらその認識というか受け入れ方がまるで違ってショックでした。だからこそ、何らかの形でLGBTQの認知度を上げたいと思っていたので、この企画のお話をいただいた段階ですぐにやらせてくださいと言いました。」とコメント。

宮沢が参考にしたのは、男性同士の身を切られるような切実な恋愛を描いた映画『ブエノスアイレス』と『ブロークバック・マウンテン』。クランクインの前に製作陣から観ておくべき作品とした与えられた宮沢は、恋愛だけではなく2人の男性の生き方を情感たっぷりに描いている作品から恋愛の本質を学んだという。

「キラキラした男性同士の恋愛というより、もっと自然体に演じるにはどうしたらいいのか考えながら映画を観ました。人を深く愛してしまったときの、危うさや醜さといった、人間味のある部分が描かれていたので、芝居の参考にしました」と語ります。「もどかしさと、真逆の勢い。両方を大事にした」とキスシーンに臨む心境も披露した。

今回、「これで誰かを救うなんて言ったらバチが当たるぐらい大袈裟ですが、一人でも多くの人に興味を持っていただければ、ぼくたちがこの作品を作った意味があると思う」と語る宮沢さん役作りの成果が伝わる切ない新場面写真も解禁された。

2020年1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

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